活保護者の方がホームに入所し今まで住んでいた部屋の家財を廃棄する費用は、家財処分料として通常の保護費と別予算で支給されます。このほか私たちが生活保護者の方にご提供する仕事に「居宅清掃」があります。この制度は、東京都だけなのかもしれませんが、各市区町村の生活支援課からご依頼を時折いただきます。
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ケースワーカーさんには、本当に頭が下がります
いつもご利用いただく生活保護担当の方、ケースワーカーさんです。5年前からこの方ら時折ご依頼をいただいております。最初にお会いした時が５年前の団地の猫部屋の居宅清掃でした。そのころは、新米のようで上司と一緒に保護者と訪問面談していました。そこの住人は、なかなか手ごわく言うことが聞かない老人で手を焼いていたのを見て、「ケースワーカーの仕事は私にはできないな」と思ったものです。
生活保護者の方は、3DKの古い団地に住んでいます。その彼は、自炊もできないので3食宅配弁当を食べていました。勿論宅配弁当ですと限られた保護費の中では負担が重いこともあり、彼の言い分は、訪問介護でヘルパーを派遣し面倒を見てほしいという主張のようでした。しかし、この部屋の汚さでは、ヘルパーさんは部屋に入ることができないのです。そこで、今回私たちが呼ばれ作業にきたのですが、部屋は、部屋中に使用済みのおむつを投げ捨て片付けていません。それより、部屋に野良猫を招き入れ部屋で餌付けしています。その数5匹ほどです。猫が部屋中におしっこ・糞をしてそのままにしています。床から布団、流し台の上など構わず糞尿だらけです。こんな状況でヘルパーさんを頼めるはずがありません。おそらくお役所の担当者は、このことをお話しして、「清掃した後、汚さないように」と言い聞かせていたようでした。
作業は、3日間で行いました。2日間は、ゴミの撤去が中心で3日目には、清掃を行いました。ただ、掃除をしている穂場から、猫がおしっこ・ウンチをしてしまいます。それでも何とか、最後までやり抜いたのですが、私の判断で、あまりにも炊飯器が汚いのを見て、スタッフからどうするか聞かれたのですが、処分する指示を出しました。
これでは、ヘルパーさんも介護できないですね
作業を終えて、2日後、役所からお客から電話で炊飯器がないと騒いでいると連絡がありましたから、倉庫からきれいな炊飯器を届けることにしました。炊飯器を届けに伺ったら、すでに部屋に入れる状況にありません。冕冠には猫の糞、部屋も糞だらけ、届けた炊飯器は、玄関先に置き、声をかけて失礼しました。なんか3日間の苦労した仕事も無駄経ったようでむなしい気持ちになりました。
編集室よりコメント
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