親族が亡くなり、分譲マンションを相続することになったとき、「部屋の整理をどう進めればよいのだろう」と戸惑う方も少なくありません。特にご本人が遠方に住んでいる場合や、普段あまり訪れていなかったマンションの場合、どこから手を付ければよいのか分からず不安に感じることもあると思います。
戸建て住宅と違い、分譲マンションでは管理組合や建物のルールがあり、家具の搬出や作業時間などについて確認が必要になることもあります。また、相続後に住むのか、売却するのか、賃貸に出すのかによって、整理の進め方も変わってきます。
このページでは、分譲マンションを相続したときの遺品整理について、どのような流れで部屋を整理していくのか、事前に確認しておきたいポイントを分かりやすくまとめました。はじめて分譲マンションの整理に向き合う方でも、全体の流れがつかめるように解説しています。
マンションの種類によって遺品整理の進め方は変わります
マンションでの遺品整理は、建物の種類によって注意点や作業の進め方が少し異なります。
例えば、賃貸マンションでは退去や原状回復の確認が必要になることがあり、分譲マンションでは相続や売却を前提に整理を進めるケースもあります。また高層マンションでは、搬出ルールやエレベーターの利用方法など建物特有の管理ルールに配慮する必要がありますので状況に近いページもあわせてご参考ください。
・賃貸マンションの遺品整理
退去を前提とした整理の流れや確認しておきたいポイントをまとめています。
・分譲マンションの遺品整理▶現在地
相続した部屋の整理や売却前の片付けなど、分譲住宅ならではの進め方を解説しています。
・高層マンションの遺品整理
タワーマンションなど高層住宅での搬出ルールや作業の進め方をまとめています。
分譲マンションの遺品整理は戸建てや賃貸と何が違う?
分譲マンションの遺品整理では、戸建て住宅や賃貸マンションとは少し異なる点があります。最も大きな違いは、部屋が個人の所有物であることと、建物全体に管理組合のルールがあることです。
戸建て住宅の場合は敷地内で作業を進めることができます。また賃貸住宅では、退去や原状回復を前提として整理を進めるケースが多くなります。
一方、分譲マンションでは相続した部屋を今後どうするかによって整理の進め方が変わることがあります。例えば次のようなケースです。
・相続したマンションにそのまま住む
・売却を検討する
・賃貸として貸し出す
・しばらく空き家として保管する
このように分譲マンションでは、今後の使い方によって遺品整理の範囲や進め方も変わってきます。
またマンションでは、管理組合のルールや建物の取り決めによって作業時間や搬出方法に配慮が必要になることもあります。そのため整理作業を始める前に、建物の管理方法や確認事項を把握しておくと安心です。
分譲マンションで最初に確認しておきたいこと
分譲マンションで遺品整理を進める際には、いくつか確認しておきたいことがあります。
管理組合や管理会社への確認
分譲マンションでは建物全体を管理するために、管理組合や管理会社が存在します。家具の搬出や作業時間について、建物ごとのルールがある場合もあります。必要に応じて事前に確認しておくと安心です。
鍵や管理関係の書類
分譲マンションでは、次のような書類が残されていることがあります。
・管理規約
・管理組合の資料
・マンションの修繕関係書類
これらは後に売却や管理の場面で必要になることもあるため、整理の際に確認しておくと安心です。
今後の部屋の使い方
相続したマンションを
・住む
・売却する
・賃貸に出す
など、今後どのように扱うかによって整理の進め方も変わってきます。売却を予定している場合には、室内の整理や清掃を進めることで内覧の印象が良くなることもあります。
分譲マンションの遺品整理の進め方(基本ステップ)

分譲マンションで遺品整理を行う場合は、次のような流れで進めていくと整理しやすくなります。
① 室内の状況を確認する
まず部屋の状況を確認し、家財の量や整理の進め方を考えます。重要書類や貴重品が残されていることもあるため、室内を確認しながら慎重に進めます。
② 必要なものを取り分ける
相続関係の書類や思い出の品、形見分けの品などを先に取り分けておきます。
③ 家財の整理を進める
家具や生活用品などを整理しながら、残すものと処分するものを分けていきます。
④ 不要な家財の搬出
家具や家電など不要になった家財を搬出していきます。マンションでは搬出経路や作業時間に配慮して作業を行う必要があります。
⑤ 室内の確認と簡易清掃
整理が終わった後は室内の状態を確認し、必要に応じて簡単な清掃を行います。
管理規約を確認して進める遺品整理の手順ポイント

分譲マンションで遺品整理を進める際には、管理規約や使用細則を確認しておくことが大切です。マンションでは建物ごとに作業に関するルールが定められていることがあり、事前に確認しておくことで作業当日のトラブルを防ぐことにつながります。
① 管理規約や使用細則を確認する
マンションの管理規約や使用細則には、家具の搬出や作業時間、共用部分の使用方法などについてルールが定められている場合があります。
② 管理会社へ連絡する
管理会社や管理組合へ連絡し、遺品整理などの作業を予定していることを伝えます。マンションによっては作業の事前連絡や届出が必要になる場合もあります。
③ 作業できる時間帯を確認する
多くのマンションでは住民の生活への配慮から、作業時間が日中に限られていることがあります。
④ 共用部分の取り扱いを確認する
エレベーターや廊下、エントランスなどの共用部分を使用する際のルールも確認します。
⑤ ゴミや廃棄物の処分方法を確認する
マンションのゴミ置き場は日常生活のゴミを対象としていることが多く、遺品整理で出る大量の家財を一度に出すことができない場合があります。
※管理規約の内容はマンションごとに異なるため、作業前に管理会社や管理組合へ確認しておくことが必要です。
分譲マンションで処分に困ることが多いもの

マンションでは搬出経路が限られるため、大型家具や重量物の処分で困ることがあります。
大型家具
婚礼タンスや大型食器棚などはサイズが大きく、エレベーターに入らない場合もあります。
大型家電
冷蔵庫や洗濯機などは重量があるため、高層階では搬出に時間がかかることがあります。
ベランダの残置物
植木鉢や収納ケースなど、ベランダに置かれている物は量が多くなりやすい場所です。
特に処分に困る大型品
遺品整理では次のような重量物の処分で相談を受けることがあります。
・金庫
・ピアノ
・マッサージチェア
これらは重量があるため、マンションの階数や搬出経路によって作業方法を検討する必要があります。
売却を予定している場合の整理のポイント
分譲マンションを売却する予定がある場合には、室内の整理を進めておくことで内覧の印象が良くなることがあります。
家具や家財が多く残っていると部屋が狭く見えることもあるため、不要な物を整理し、室内を整えておくと売却活動が進めやすくなることもあります。
また、売却を予定している場合でも、部屋に残された遺品や家財の処分は原則として所有者側で行うことが多くなります。
そのため、売却前に室内の整理を進めておくことが必要になるケースもあります。
ただし、新しいエアコンや照明器具などは、そのまま残しておいた方が購入希望者にとってメリットになることもあります。このような判断については、不動産会社と相談しながら進めると安心です。
Q&A|分譲マンションの遺品整理でよくある質問
Q1 分譲マンションでも管理組合への連絡は必要ですか?
建物によっては、家具搬出や作業時間について一定のルールがある場合があります。必要に応じて管理会社や管理組合に確認しておくと安心です。
Q2 相続したマンションはすぐ整理しないといけませんか?
状況によって異なります。相続の手続きや今後の利用方法を確認しながら、整理の時期を検討するケースもあります。
Q3 分譲マンションでも大型家具の搬出は難しいことがありますか?
はい。マンションでは搬出経路がエレベーターや階段に限られるため、大型家具の搬出が難しいことがあります。
Q4 家具や家電はすべて処分する必要がありますか?
必ずしもすべて処分する必要はありません。住む予定がある場合や賃貸に出す予定がある場合には、家具を残すケースもあります。
Q5 相続したマンションを売却する場合、遺品整理は必要ですか?
売却する際には室内の家財を整理しておくことが一般的です。室内が整理されていると内覧の印象が良くなることもあります。
分譲マンションの遺品整理|費用の目安
分譲マンションの遺品整理にかかる費用は、部屋の広さや家財の量、建物の条件などによって変わります。
一般的な目安としては次のようなケースが多く見られます。
ワンルーム・1K
8万円~18万円前後
1DK・1LDK
15万円~30万円前後
2LDK以上
30万円~60万円程度になることもあります。
ただしマンションの場合は
・高層階
・搬出経路
・エレベーターの使用条件
・家財の量
などによって作業人数や日数が変わることがあります。
また売却を予定している場合は、必要な家財のみ残して整理することで費用を抑えられるケースもあります。
遺品整理の費用は条件によって変わるため、具体的な料金の考え方や作業内容については、下記のページで詳しくご案内しています。
▶ 遺品整理の料金案内はこちら
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- 場所別のゴミ片付け ─ ベランダ・物置・庭木・台所など、部分的な片付けと撤去はこちら。

