寄稿者プロフィール
亡くなれた弟さんの遺品整理
大阪在住
弟さんは、自営業、アパートで孤独
相続放棄を行ったのですが、母親の強い要望で遺品整理を行いました。
川越市で暮らす弟の突然の死、管理会社から連絡でした
ある日突然、私たちはアパートの管理会社から電話を受けました。その電話で弟さんが部屋で亡くなったことを知らされました。母は高齢であり、迎えに行くことが困難だったため、私と夫が遺体が安置されているアパートに向かうことになりました。私たちは大阪に住んでいたので、弟の部屋に着いたのは夜でした。
医師の診断により、兄が病死していることが確認されたため、警察の検視は行われませんでした。私と夫は、近くのホテルに宿泊することにしました。火葬が終わり、遺骨を実家に持ち帰り、母のもとには3日後に戻りました。
母は私に、兄の暮らしぶりを尋ねました。「彼はどこに住んでいたの？」、「亡くなった時、穏やかな顔をしていた？」、「友達はいたのかしら？」、「商売は何をしていたのかしら？」など、様々なことを聞いてきました。私は母に実際の状況を率直に伝えました。そのたびに母は嗚咽を漏らし、涙を流しました。
しばらくは、母の悲しみが収まるのを待つことにしました。この3日間は、彼女が落ち着くまで支えることが私たちの優先事項でした。
専門家の先生へ相談に伺いました
私と長女で専門家の事務所を訪ね、遺品整理について相談しました。約2時間ほど事務所で相談に乗っていただいた後、家に戻り母に説明しました。
具体的には、私たちが遺されたアパートの遺品整理についての話でした。専門家は、遺品整理を放置することは避けるべきだと強調していました。
また、私たちが相続を放棄する場合の手続きについても詳しく説明していただきました。約2時間ほど事務所で相談に乗っていただいた後、家に戻り母に説明しました。
しかし、遺品の整理は放置しないで行うことが強い要望でしたので、再度専門家に相談することになりました。先生は、母のお金で専門業者に依頼して片付けてもらうことならばOKとのことでした。
母もそれで納得されたので、先生に、委任状などの書類に署名し、書類を揃え送り正式な依頼をしました。
遺品整理は、遠方だったため業者さんに頼みました
遠方に住んでいるため、故人の部屋の片付けができない状況にありました。そこで、信頼できる遺品整理業者に頼むことにしました。
まず、アパートの管理会社に相続放棄をする旨を伝え、遺品整理は業者にお願いすることを伝えました。担当者の方は、私の話を聞いてほっとした様子でした。電話越しでもその安心感が伝わってきました。
そして、主人と私は次の日曜日に上京する旨を伝えました。すると、管理会社の方からは、片付け業者を手配しましょうかと提案がありましたので、お願いすることにしました。
当日、40代の方が遺品整理業者としてやってきました。まずは、お見積りをしていただきました。金額は12万9000円で、私たちはその場で即決しました。
遺品や形見分けについては、その後、夫婦と業者の方と一緒に部屋を見て回りました。約1時間ほどかけて、自宅に届けてほしいものを選びました。
私たちは最初だけ点検をして、あとは業者に一任しました。最終的な確認は管理会社にお願いして、部屋を引き上げることができました。
《まとめ》
突然弟の死の知らせを受けました。その時の悲しみと驚きは言葉に表せるものではありませんでした。弟は孤独死を遂げており、その現実は私たち家族にとって衝撃的でした。
弟の死後、私たちは遺品整理をする必要がありました。彼の部屋を開けると、そこには彼の生活の痕跡が残されていました。本やCD、写真、そして思い出の品々が積み重なっていました。それらを見ると、弟の存在がますます現実味を帯びてきました。
弟が暮らしていたお部屋の中で感じたのは、弟の孤独だった日々と彼の人生への思いでした。彼は一人暮らしをしていて、仕事に追われる日々を過ごしていたようです。私たち家族が弟の苦労を知らなかったことに心が痛みました。
私たちは彼の人生を理解し、受け入れることができました。彼が抱えていた孤独や悩みに寄り添い、彼の思い出を大切にしたいと強く思いました。
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